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映画『エゴイスト』のネタバレ考察&感想

BL映画「エゴイスト」ネタバレ感想・考察

今回は鈴木亮平さん、宮沢氷魚が主演を務める映画『エゴイスト』のレビューです。

主演の宮沢氷魚さんは、アジア全域版アカデミー賞の『第16回アジア・フィルム・アワード』にて助演男優賞を受賞する快挙を成し遂げました!

そんな話題作の映画『エゴイスト』鑑賞後の感想になります。

今回はLGBTQやその他の社会問題を取り上げているので、興味のある方はぜひ読んでください。

この映画はこんな人におすすめ
  • 役者たちの体当たりの演技が見たい
  • 性的少数者の置かれた現状をリアルに描く作品に興味がある
  • ドキュメンタリーが好き

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映画『エゴイスト』基本情報

基本情報

原作:高山真

監督:松永大司

脚本:松永大司、狗飼恭子

公開日:2023年2月10日

出演:鈴木亮平、宮沢氷魚、阿川佐和子、中村優子、和田庵、ドリアン・ロロブリジーダ、柄本明

映画『エゴイスト』おすすめ評価

評価基準星評価(5段階)
初心者おすすめ度★★★☆☆
エロ度★★★☆☆
切ない★★★★★
シリアス★★★★★
ピュア★★★★☆
満足度★★★★☆
個人の見解です。

映画『エゴイスト』あらすじ

14 歳で⺟を失い、⽥舎町でゲイである⾃分を隠して鬱屈とした思春期を過ごした浩輔。今は東京の出版社でファッション誌の編集者として働き、仕事が終われば気の置けない友人たちと気ままな時間を過ごしている。そんな彼が出会ったのは、シングルマザーである⺟を⽀えながら暮らす、パーソナルトレーナーの龍太。

自分を守る鎧のようにハイブランドの服に身を包み、気ままながらもどこか虚勢を張って生きている浩輔と、最初は戸惑いながらも浩輔から差し伸べられた救いの手をとった、自分の美しさに無頓着で健気な龍太。惹かれ合った2人は、時に龍太の⺟も交えながら満ち⾜りた時間を重ねていく。亡き⺟への想いを抱えた浩輔にとって、⺟に寄り添う龍太をサポートし、愛し合う時間は幸せなものだった。しかし彼らの前に突然、思いもよらない運命が押し寄せる――。

映画「エゴイスト」オフィシャルサイトより

映画『エゴイスト』ジャンル

ジャンル
  • 映画(邦画)
  • ドキュメンタリー
  • LGBTQ
  • 社会問題
  • 切ない、泣ける
  • シリアス
  • 売り専、男娼
  • リバ

映画『エゴイスト』カップリング

カップリング

龍太(宮沢 氷魚) × 浩輔(鈴木 亮平)

龍太:パーソナルトレーナー、シングルマザーの母を支える心優しい青年

浩輔:ファッション誌の編集者、母思いの龍太を支える青年

ここから先はネタバレを含みます。お気をつけください。

映画『エゴイスト』解説(ネタバレ)

BLの森blog

ここからはさわりの部分だけ解説します。ネタバレを含みますのでお気をつけください!

自分勝手な愛

14歳で母親を亡くし、田舎町でゲイである自分の姿を押し殺しながら思春期を過ごした浩輔。

現在は東京でファッション誌の編集者として悠々自適に生活しています。

そんな中、パーソナルトレーナーでシングルマザーの母を支える心優しい青年の龍太と出会い、龍太からのキスがきっかけで二人は肉体関係を持つように。

最初、龍太のこと怪しいと思ってました。パパ活みたいなことで生計を立ててたんじゃないのかなと。浩輔もそのうちの一人なのではと疑ってましたが…。

浩輔は母親思いの龍太に良かれと、母用のお土産を持たせたり、何かと物やお金で世話を焼きます。

そんな中、龍太から急に別れを告げられ、パニックになる浩輔。

実は龍太はパーソナルトレーナーだけでは食べていけないので、本業は別の仕事をしていたのです…。

浩輔の手助けもあり、龍太は工事現場や調理場の仕事を掛け持ちし、母親の治療費のために寝る間を惜しんで働きます。

二人の交際は順調で、時には龍太の母も交え、二人は満ち足りた日々を過ごします。

このあと衝撃の展開で、予想外の出来事に茫然自失。ここからずっと涙が止まりません…。

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映画『エゴイスト』考察と感想(ネタバレ)

ここから先はネタバレを含んだ考察や感想になります。

エゴイストの意味

まず、鑑賞後にエゴイストの意味を調べました。

エゴイスト【egoist】

 利己的な人。利己主義者。

 エゴイズム 2を信奉する人。主我主義者。唯我(ゆいが)論者。独我論者。

Weblio国語辞典

この意味を頭に入れて、この話で伝えたかったことを考えました。

これは浩輔のことを言っているのかな…と思います。

他人から見れば無用な施しかもしれませんが、浩輔は自分がしたいから龍太にお土産を持たせたり、龍太の母にお金を渡したりするんだろうなと。

浩輔も若くに母親を亡くし、龍太の母親に自分の母親を重ね、出来なかったをしたかったんだと思います。

また龍太が守りたかった母親を世話することで繋がりを保ちたかったのが伝わりました。

施しか無償の愛か、それは本人同士が納得すればいいだけの話ですしね。

そして、タイトルに「エゴイスト」と付けるあたり、浩輔の後悔の念が伝わります。

自分勝手なエゴのせいで、龍太に売りの仕事を辞めさせ、結果無理がたたって死なせてしまったという自責の念を感じます。

本当はこういう社会的弱者を救うために国があり、政府があり、浩輔のせいではないと思うんですけどね…。

本当に龍太のような心が優しくてピュアな人ほど、社会に良いように搾取され、早死にしていく理不尽さに憤りを感じます。

血のつながりだけがすべてじゃないし、少なくともこの家族には愛があったと感じました。

原作は高山真さんの自伝的小説

原作者の高山さんが気になり調べたのですが、ご本人は2020年に膵臓癌のために亡くなられているようです。

自伝的小説ということで、ほぼ実話に近いんだろうということと、二人の職業とざっくりとした背景だけ頭に入れて鑑賞に臨みました。

まず驚いたのが配役で、てっきりパーソナルトレーナーが鈴木亮平さんで、ファッション誌の編集者が宮沢氷魚さんだと思っていたのが、反対の配役でびっくりしました!

それでも違和感なく役を演じておられたので、すっと話が入ってきました。

そして、まさか龍太が亡くなるとは思わず、それ以降ずっと泣きっぱなしでした…。

浩輔が地元の同級生を「豚1号」と呼んで、この閉鎖的で鬱屈した街から早く出たかったという場面がありますが、あれはまさしく私にも当てはまり、ただ生まれた場所が一緒なだけの全然種類が違う個体どうしを一つの箱に押し込めるのは無理があります。

私もそこから抜け出すために頑張って都会に出てきたので、浩輔の気持ちが痛いほどわかります(意外な共通点w)。

話が脱線してしまいましたが、とても考えさせられる内容で、龍太の死を明示しないのは見る側に考えてほしいからなのかな…と思いました。

真相が気になるのと、原作通りなのかチェックもしたいので、あとで原作を読もうと思います。

演出や演技について

手ブレがひどかったり、急にカメラが回ったりするので、酔いやすい人(三半規管が弱い方)は注意した方がいいです。

普段酔いにくい私でも少しキツかったので…。笑

演技に関しては、素人なのでよく分かりませんが、二人とも体当たりな演技なのはわかりました。

男性同士のベッドシーンもリアルだし、女子ウケを狙う感じがないのも好感が持てました。

特に氷魚さんのモブおじさんたちとの濡れ場シーンが圧巻で、スタンディングオベーションです。

浩輔の専属提案されたあとの葛藤の様子が見てて伝わってきました。

また、亮平さんの自販機でのシーン(小銭を拾う=龍太とのカフェでの出来事を思い出す)で、額に青筋を立てて、必死に涙を堪えようとしているのがすごい演技力で(語彙力が無くてすいません)、私も泣いてしまいました。

久々に見て良かったと思える邦画に出会えました(そこまで詳しくないのにすいません)。

二人と私を同列に語ることはできないですが、セクシャリティ以外のとこで共感する部分があり、浩輔や龍太の気持ちがなんとなく理解できます。

あと浩輔の家にあった絵画、たぶん何かを暗示していると思うのですが、わかる人がいたら教えてもらえると嬉しいです。

社会問題のオンパレード

そして龍太の置かれている状況は、まさしく日本の”課題”が詰め込まれていて、本当に痛ましい状況で胸が張り裂けそうでした。

子供は親を選べないのだから、親の収入や家庭環境によって将来の選択を狭めることがあってはなりません(実際はそうはなっていない)。

次にヤングケアラーの問題 (これは自治体にまず相談)。

そして彼らにとって一番の問題は、周りからの無意識の偏見や価値観の植え付けにより、自分のセクシャリティに苦悩し、将来に希望を見出せなくなるということです。

浩輔が交際相手だと母に見抜かれ、責めているわけでもないのに「ごめんなさい」を繰り返していたことから、愛する母に母の理想を叶えさせてやれなくて申し訳ないという無念さが伝わります。

孫を見せてあげられない、”普通”に結婚できないことから、将来に絶望していたことが龍太の”地獄のような生活”発言から読み取れます。

日本では結婚も出来ないし、学歴のないゲイの自分では将来に何の保証もなく、自分だけが社会から切り捨てられていると感じるのは当然だと思います。

龍太の死因は?

本編では最後まで龍太がなぜ亡くなったのか説明されていません。

自殺か事故かも不明ですが、龍太の寝不足の様子や、浩輔が龍太の母にしきりに自分のせいだと謝罪する場面から過労死かと思われます。

海外でも過労死は”karoshi”として日本の悪しき習慣として広く認知されています。

この作品は性的マイノリティーに焦点を当てているだけでなく、日本のあらゆる社会問題が詰め込まれた、非常に重たい問いを私たちに投げかけています。

これは私の考えですが、日本がG7に参加している”先進国”であるならば、同性婚は認めるべきだし、男女間の賃金格差は他のG7の国と同等の差にまで縮めるべきだと思います。

シングルマザーの貧困問題は男女間の賃金格差のせいもありますし。

女性も男性と同等に稼げれば、龍太のような悲しい結末を迎えずに済む子供がたくさんいるはず。

この問題を語るとキリがないですが、とても考えさせられる素晴らしい作品なので多くの人に観てほしいです。

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まとめ

映画『エゴイスト』いかがでしたでしょうか?

正直、愛することに性別なんて関係ないんですよね。

それなのに、同性同士というだけで世間からつまはじきにされるのはおかしいと思います。

つらつらと書きましたが、本当に素晴らしい作品なのでぜひLGBTQ以外の方にも見てほしいです!

最後に、実写BL好きの方におすすめの記事を3つ厳選しました!

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ばんび
初めまして!主腐のばんびです。当サイトでは、オススメのBL作品をレビューしています。BLであれば、漫画・アニメ・実写なんでも楽しむタイプ。特に、実写は得意です。電子書籍やVODなど、さまざまなサービスを駆使して腐活を楽しんでいます。SNSもやってます↓。プロフィール詳細