みか先生の「君には届かない」単行本6巻の感想です!
今回はヤマトとカケルの幼少期のエピソード回になります。幼いふたりの姿が可愛すぎます!
前回の記事はこちら
マンガ好きにオススメ!「ブックライブ」
おすすめ評価
評価基準 | 星評価(5段階) |
---|---|
BL初心者おすすめ | ★★★★★ |
エロ・濃厚度 | ☆☆☆☆☆ |
せつない | ★★★★★ |
ピュア | ★★★★★ |
キュン | ★★★★☆ |
満足度 | ★★★★☆ |
ジャンル
ピュアラブなボーイズラブ作品の紹介もしています。
基本情報
著者 | みか |
レーベル | ジーンピクシブシリーズ |
出版社 | KADOKAWA |
カケルとヤマトの出会いは、ふたりがまだ小学生の頃。
性格が真逆のふたりは、交流を重ねるごとに仲良くなっていく。
そんなある時、カケルはヤマトの父が事故に遭いずっと眠ったままであることや、ヤマトが「ある秘密」を抱えていることを知って──!?
ここからネタバレを含みます。お気をつけください。
「君には届かない6」あらすじ・ネタバレ
ここから先はネタバレを含みます。お気をつけください。
ヤマトには胸の奥にしまっている秘密があって……?
夏休みに入り、カケルの家で宿題をすることになったヤマトとミコト。カケルは宿題より遊ぶことしか考えてない様子です。それでもヤマトは自分といて楽しいと言ってくれるカケルに、珍しく嬉しそうな表情を見せます。
そして、ふとした会話がきっかけでヤマトの父親の話になり、あからさまに話したくなさそうなヤマト。ミコトが何も考えずに、お父さんが入院していることを話したことで雰囲気が悪くなりはじめます……。
わざと他人と壁を作っているようにみえるヤマト。その心の奥には誰にも言えない秘密を抱えているようです。たまに見せる、ヤマトの照れた表情がめちゃ可愛いのでぜひ見てくださいね!
お父さんの入院にヤマトが関わっているようで……?
ヤマトの父親の状況が明らかになっていきます。ヤマトの父親は地方に出張中、仕事場から離れた場所で階段から落ち、いまだに意識が戻らず入院しているようです。ヤマトの母親は、なぜあの場所に行っていたのか不思議に思っていました。
ある時、ヤマトに連絡用に渡していた子供用スマホが家に置きっぱなしになっていたので、履歴を確認してしまった母親は、事故当日に父親の履歴があることに気づきます。そのことについてヤマトと話そうとすると、ヤマトは急に走り去ってしまいます……。
なにかしらヤマトは父親の事故に関わっているようです。カケルにはポロっと話してしまうのは、カケルのことを信頼しはじめている証ですね。今はもうなさそうな土管のなかでのやり取りに胸がギュッとしめつけられます。
ついカケルはお母さんに強くあたってしまい……?
ヤマトたち家族は、これまで避けてきた父親の話をすることで、ヤマトも少しずつ前向きになれるようになりました。
そんな時、大切にしていたレアカードが見つからず、母親が捨てたと勘違いしたカケルは「いなくなっちゃえ」と心にもないことを言ってしまいます。
それを知ったヤマトは「本当に会えなくなったらどうするの?」と謝るよう促します。反省したカケルは母親に謝ろうと家に戻ると、母親が苦しそうにしていて……!
カケルもヤマトの言葉は身に沁みた様子。まさにヤマトはその状況なので、ヤマトの言葉が胸に突き刺さります……。
ヤマトのお父さんが危篤状態になり……?
カケルの母親は、無事帝王切開で双子の赤ちゃんが生まれ、みんなほっと一安心。カケルも元気を取り戻し、ヤマトのおかげで大切なことに気づけたと感謝します。
そんな時、ヤマトの父親の病状が悪化したとの一報を受け、ヤマトは病院に向かいます。ヤマトに渡すプリント類を届けに待っていたカケルのもとにヤマト一家が帰ってきます。ヤマトはふたりで話がしたいとカケルを公園に呼び出し、当日なにがあったのか話しはじめます……。
小さな子供ひとりで抱え込むには大きすぎるモノを背負っていたヤマト。ヤマトの告白に私も泣いてしまいました……。
カケルの祖父母がいる仙台にヤマトもお邪魔し……?
春休み、カケルは仙台にいる祖父母の家に滞在することになり、ヤマトを誘います。父親が仙台で事故にあったこともあり、それを聞いた母親は心配しましたが、最終的にヤマトは行くことを決断します。ヤマトなりに前に進もうとしているようです。
祖父の思いつきでキャンプに行った翌日、カケルはとっておきの場所へヤマトを連れていきます。そこは満開の桜が咲き乱れる絶景スポットで、その光景を見た瞬間、ヤマトは忘れていた記憶を思い出します……。
やっと父親の顔も出てきて、この結末に涙がとまりません。また、書き下ろしではその続きがあり、父親の事故にまさかのカケルも関わっていたことが判明します。ふたりに運命的なものを感じずにはいられません!
試し読みはこちら
「君には届かない6」見どころ・感想
今回はヤマトとカケルの過去回でした〜。ふたりとも面影が残ってて可愛い!!
いつからヤマトはカケルのことを好きになったのか、具体的にこの日からというのはなくて、カケルの優しさに触れるたびに好きが積もっていたんだろうなぁと感じました。
小学3年生のわりにはどちらも大人顔負けの気遣いができるのでびっくりします。私が小学生の頃はなにも考えてなかったと思いますね。笑
カケルも友達もカケルの良さには気づいてませんが、ヤマトはカケルの良いところである「他人の痛みに気づけて寄り添えること」を一番理解しているんですよね。
だからこそずっと好きでいられたし、カケルの返事が遅くても待てるんだろうなと思います。
また、今回は「家族」のお話がメインテーマでもあるので、涙が溢れるシーンが多かったです。
家族だと親密すぎて時にはきつく当たってしまうこともありますし、親の方が先に亡くなりますから、もっと親との時間も会話も大切にしないといけないと思いました。
ヤマトは自分が当事者だからこそ、カケルに「お母さんに謝った方がいい」と言えるんですよね。あんな体験をしていない普通の子供なら、そこまで気づく方が少ない気がします。
ほんとみか先生のお話の組み立て方や、重要な気づきを与えるセリフ回しとかすごいな〜と感心してしまいます。
本当に素晴らしい作品なので、未読の方はまずは無料で試し読みするのがおすすめです。ピュアで可愛いふたりの恋模様にキュンが止まりません!
つづきの記事はこちら!
カップリング・登場人物
コミック「君には届かない。 6」(ブックライブ)
▼メインカップル
大原倭斗(高校生、幼なじみ) × 芦屋架(高校生、幼なじみ)
大原倭斗(おおはら やまと)
小学3年生。濃いまゆげがチャームポイント。自分の気持ちを表現するのが苦手。
クラスメイトとも対立することがあったが、正反対の性格のカケルとは仲良くできそうな気配がある。
高校生のヤマトは、小学生ヤマトの塩加減を残しつつ、スパダリ予備軍としてグングン成長している。
カケルに告白してこの関係が壊れたらと思うとなかなか言い出せなかったが、ひょんなことからカケルに想いを伝え、今はカケルからの返事待ち。
芦屋架(あしや かける)
小学3年生。明るくて素直で、優しい男の子。だれとでも仲良くなれるタイプ。
小学生にも関わらず、相手の心情を察することに長けている。ヤマトの父親について、クラスメイトからひどいことを言われた時は、代わりに喧嘩して怒るほど心が優しい。
高校生のカケルは、平々凡々。成績優秀かつイケメンなヤマトとは釣り合いが取れてないと、周りからも不思議がられている。
現在はヤマトへの想いを自覚し、どう告白しようか考え中。恋愛経験がないので、ぐいぐい迫ってくるヤマトにタジタジ。
▼登場人物
大原みこと(おおはら みこと)
ヤマトの妹。兄にたいして、胸に秘めた想いがある。
ヤマトにそっくりで、あまり表情を表に出さないタイプ。好き嫌いもはっきりしていて、嫌いなものにはとことん塩対応。
まとめ
今回はヤマトとカケルの小学生の頃のお話でした。
ヤマトが誰にも言えなかった秘密を、カケルなら言っても良いかな……と思えるくらい、カケルの存在が大きくなっているのが伝わります。
一方、カケルも子供ながらに大人のような気遣いで(本人は無自覚)、ヤマトにそっと寄り添っているのがとても健気です。そして、昔から変わらない優しさに安堵します。
本作、「君には届かない6」は電子で無料の試し読みができますので、気になる方はぜひチェックしてください。ピュアでなかなか進まないふたりの恋に悶えること間違いなしです!
最後に、BL漫画が好きな方にオススメ記事を3つ厳選しました!