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ハッピー・オブ・ジ・エンド(おげれつたなか)ネタバレ感想〜病みBL〜

ハッピー・オブ・ジ・エンド

おげれつたなか先生の「ハッピー・オブ・ジ・エンド」単行本3巻(完結)までの感想です!

苦しくて切ないBLを描かせたら先生はピカイチですね。「ヤリチン☆ビッチ部」からの振り幅に戸惑います。

本作はかなりシリアスな内容なので、元気な時に読むことをおすすめします。

この記事はネタバレを含む感想や原作情報についてまとめています。

10/19追記:ついに完結!ラストを見届けた感想をアップしました!

この作品はこんな人におすすめ
  • 病み系BLが好き
  • ストーリー重視のマンガを読みたい
  • 美人な俺様攻めに天然クズ受けが健気に従うギャップに萌える

本作は薬物中毒や児童虐待、鬱症状などのショッキングなシーンがあるので、心身が元気な時に読むことを推奨します。

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おすすめ評価

評価基準星評価(5段階)
BL初心者おすすめ★☆☆☆☆
エロ・濃厚度★★★★☆
せつない★★★★★
シリアス★★★★★
あまあま★★★★★
満足度★★★★★

原作情報

著者おげれつたなか
レーベルバンブーコミックス Qpaコレクション
出版社竹書房
シリーズ3巻(完結)

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ジャンル

  • ディープ
  • 黒髪攻め
  • 俺様攻め
  • 美人攻め
  • 不憫攻め
  • やんちゃ受け
  • 天然受け
  • 健気受け
  • 不憫受け
  • ゲイ受け
  • 病み・シリアス
  • せつない
  • あまあま
  • 成人向け
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ここからネタバレを含みます。お気をつけください。

「ハッピーオブジエンド」あらすじ・ネタバレ

BLの森blog

ここからネタバレを含みます。お気をつけください。

1巻あらすじ・ネタバレ

柏木千紘かしわぎちひろは、4年間付き合った恋人・駿一が急に女と結婚してしまい傷心中

金も家も仕事もない千紘は、金を持ってそうな男を引っ掛けてはお世話になるというヒモ生活を繰り返していました。

その日もバーでちょうどいい男を探していると、美形の青年・ケイトに目を奪われます。一目惚れしてしまった千紘はケイトの誘いのままにホテルにいくと、いい雰囲気になったところで意識を失います。

ゴミ捨て場で軽く意識を取り戻した千紘は、ケイトの仕事仲間・加治かじも加わり、ケイトの家にそのまま連れ去られてしまいます。

ケイトは、千紘が以前ヒモをしていた相手から盗んだ「黒いカード」を取り戻すために千紘を襲ったことを明かし、千紘がカードを捨てたことがわかると急に態度を冷たくします。

加治に酒を振舞われた千紘は、話の流れから元カレに手ひどく振られた話を始めます。駿一の結婚式に出席したものの「好きな人の幸せそうな顔を見たら『おめでとう』以外言えなかった」と愚痴ります。

そのまま眠りについた千紘は、ケイトと加治の会話からケイトが風俗で働いていたことを盗み聞きしてしまいます。その日を境に行くあてのない千紘はケイトの小間使いをしながら居候することに…。

ある時、千紘は家族にゲイを受け入れてもらえず疎遠になっているとケイトに打ち明けます。そして、実家に置いてきたカメラを取りにケイトと一緒に帰りますが、鍵を替えられていて入れません。

それに動揺した千紘は、最後に金目の物を盗もうと裏庭から不法に侵入しようとしますが、自分のいない幸せそうな家族写真に打ちのめされ、何もせずにケイトと帰宅します。

ひどく落ち込んでいる千紘は、明日ケイトが仕事でいないことを知ると、「何もすることがないと嫌なことばかり考える」と弱音をこぼします。それを聞いたケイトは、何も考えなくて済むように「セックスしよう」と提案し、千紘を慰めます。

ばんび

1巻は地獄!!社会からつまはじきにされ愛を知らない孤独な二人。ケイトの過去も壮絶で、ラストの展開に号泣してメンタルボロボロになりました。

2巻あらすじ・ネタバレ

ある出来事によりひどく落ち込んでいたケイトも千紘の支えのおかげでなんとか回復してきました。そんな時、加治はケイトと千紘にご飯を奢ることになります。

話の流れでケイトが「同棲中の彼氏がいるもんな」とケイト自ら彼氏宣言したことで正式に二人は恋人同士になります。

ケイトに誘われた映画で、千紘は子供向け映画を選び爆睡します。千紘は初めての彼氏が嬉しくて、ただケイトとデートがしたかっただけで適当に映画を選んだようでした。

千紘の可愛い態度にケイトもご満悦です。

セックスも恋人らしい熱を帯びたものになり、千紘から「脱げよ」と催促されたケイトは意を決して千紘の前で初めて服を脱ぎます。

ケイトの体には痛ましい傷跡が身体中に残っていて、以前勤めていた未成年SMクラブでひどい扱いを受けていたのがわかります。

ケイトは理由を聞かれると思い身構えますが、千紘は何も聞いてきません千紘はただケイトをギュッと抱きしめるだけでした。ケイトは受け入れられた喜びから涙を流します。

そんな中、ケイトがコンビニの前で千紘を待っていると、小柄でマスクをした男が近づいてきます。男はマヤと言い、親しくケイトに話しかけてきます。

これまで引っ越しを繰り返してきたのはマヤから逃げるためで、ついにマヤはケイトに接触してきたのでした

ばんび

2巻はあまあまえちが盛りだくさんで最高でした!ただマヤの登場が気になります。次巻で完結予定ですが、ただただ二人には幸せになってほしいです!

3巻あらすじ・ネタバレ

バイト終わり、同僚の女子高生と帰宅途中、マヤに車で連れ去られた千紘。子分に運転させ、マヤは相変わらず脈絡のない内容を話しています。マヤは「浩然はおれん(ケイト)は親友だった」と言うので、千紘が反論したところマヤが立腹。

途中下車させ、一緒に連れてこられたおじいさんと千紘へリンチを開始します。千紘の性的な動画を撮影し、それでも納得がいかないマヤは千紘の腕を折ろうとします。しかし、通行人にその様子を動画を撮られたことで中断。そのまま千紘は気を失います

目が覚めると病院のベッドの上にいた千紘。警察の聴取を受けひと段落したあと、加治が心配そうに声をかけます。加治に促されて部屋に入ってきた浩然はおれん。自分のせいで千紘に被害が及んでしまったと自分を責めているようです。いつもならすぐに帰ってくるはずの千紘が帰ってこないので不審に思った浩然。もしかして……と街中を探していました。

浩然を視界に入れた千紘は安堵します。浩然も安堵し、無事会えた喜びを分かち合うようにお互い抱きしめ合います。

退院した千紘と浩然は、マヤに見つからないよう隠れて生活する日々がはじまります。千紘は腕にヒビが入り、ギプスをつけているので浩然が甲斐甲斐しく世話を焼きます

食料は加治が届けてくれます。浩然の思いつめた表情から加治は浩然の心配をしますが、浩然は生気なく「大丈夫」と言うだけ。しかし、この前から浩然の様子がおかしくなっていました。千紘が言うはずのない幻聴が聞こえ始め、次第に追い詰められていきました

ある日、パンジーを植え替えるため千紘がベランダで作業をしていると、浩然のスマホにある動画が送られてきました。それは、あの日マヤが強要して撮影した千紘のフェラ動画でした。それを見た浩然は何かを決意し、千紘に買い物に行くと告げ外出しますーー。

ばんび

浩然と千紘の幸せな未来を願わずにはいられません!どうかこの2人に安寧を!2人のラストをしっかりと見届けてください!

「ハッピーオブジエンド」感想・ネタバレ

BLの森blog

1,2巻を読んでの感想

2巻まで読み終えた感想です。読後、放心状態で涙が止まらない…。

こんなに悲しくて切ないストーリーを描ける先生にスタンディングオベーションです。先生の緻密に描写されたキレイな絵も相まって余計リアルに感じられます。

社会からつまはじきにされた二人。「何も持ってない者同士だから一緒にいられる」という加治の言葉が突き刺さります。

「こんなクズ(千紘)に共感できない」という感想を見かけたのですが、たしかに共感はできないですが理解はできますね。

親に無条件に愛してもらえる幻想ってあるじゃないですか?それがゲイという理由で愛してもらえなくなったら自暴自棄にもなると思うわけですよ。そして現実には、愛情と言いながら子供に呪詛を撒き散らしたり、暴力を振るう親だっている。

千紘はいわゆる「無敵の人」ですね。社会から無視され誰も愛してくれない。

子供のご飯を盗んだり、カメラを万引きするのは絶対ダメですけど、理解はできます。

話は変わって、たまにドキュメンタリーを見るんですが、浩然はおれんのような「無戸籍」の人は日本に1万人くらいいるそうです。

この話はフィクションなんですけど、とてもリアルに描いているのが苦しいところです……。

浩然のような外国にルーツのある親が出生届を出さなかったり、前夫と子供の親子関係を認められたくなくて母親が届けを出さなかったり色々ケースがあるようです。

そんな社会にいるけど「存在していない人間」である浩然は普通の生活すらできません。

部屋を借りるにもマツキさんみたいな理解のある人に頼らないと借りられないですし、お金を稼ぐ手段も限られます。

浩然みたいな「足がつかない」子供は悪い大人の餌食になりやすい。戸籍がなく保護者もいない子供だと、どうしても違法な方法で稼ぐしかなくなると思います。

辛くてもしんどくても、そこでしか生きられない浩然の過酷な日々を思うと涙が止まりません…。おげれつ先生はどこまでも痛みと現実を追求されるタイプの先生ですね……胸がえぐられます。

読むタイミングが悪かったらウツになる方もいると思うので、心が元気な時に読んでくださいね。

さて、前置きが長くなりましたが、本題の内容について語りたいと思います。

千紘はクズでやんちゃ、浩然は黒髪美形のおしゃれな見た目なので、千紘が攻め・浩然が受けかと思ってましたが良い意味で裏切られました!笑

千紘が見た目に反して、恋愛になると健気な乙女になるのでギャップに萌えます!そして、愛されていないとわかっていても、好きな人の要求には従順でカラダも許してしまう……いわゆる不幸体質です。

千紘は愛に飢えていて、ただただ愛されたいだけの人間なのがわかります。

浩然からもらった意味のないおもちゃのネックレスを探してしまうのにギュンときた!ほんと健気で不憫で泣ける…。

一方、浩然も孤独で愛し愛されたい、ここにいていいと思える誰かとともに生きたいという渇望が伝わってきます。

しかし、唯一の生きる希望だった「母」を失ってしまい、浩然をこの世に留める理由もなくなり、死のうとするのが見てて辛かった……。

「もしかしたら、このまま生きて幸せになれるかもって、期待させられる…」

このセリフに浩然の人生が凝縮されています。千紘という愛する人ができて、「無敵」じゃなくなくなります。千紘がいてくれてよかった。本当によかった……。

浩然の人生が壮絶すぎて……特に1巻は絶望しかなく涙が止まりません。

おげれつ先生はセリフや文字であまり説明せず、キャラの仕草や表情、間で魅せるのが素晴らしい!!

そして、2巻では浩然が引っ越しを繰りかえすことになった重要人物が登場します。浩然が働いていた未成年SMクラブの雇い主・マヤがしつこく浩然を追っているようです。

マヤが逮捕されたのは浩然が通報したからのようで、浩然はマヤに恨まれていると感じています。もしそうだとしたらただの逆恨みでしかないですが…。

マヤが浩然を再び仲間に引き入れたいだけが、人生を破滅させようとしているか、今のところはわかりません。タイトルが「ハッピー・オブ・ジ・エンド」なだけに、バッドエンドで終わらないか一抹の不安を抱えています…。

どうか二人には幸せになってほしい。平穏に普通の暮らしをさせてあげてほしい…ただそれだけを願います。

3巻で完結予定ですが、1巻で映画一本分の完成度です。実写でもいけそうなストーリー展開。

1巻の中盤までは千紘と浩然の関係もただのセフレだったのが、2巻は最高のあまあまエッチが見られて最高です!特に、浩然が今までにないくらい素直でびっくりします。

おげれつ先生のエロ描写がほんとにいやらしくてすばらしい!そして、絶望とエロの相性が最高です!!素晴らしい作品なので、気になった方は心が元気な時に読んでくださいね。

10/19追加:以下、3巻を読んでの感想です。

よかった〜〜〜〜!!!バッドエンドじゃなくてほんとによかった!!!泣

2巻の終わりがマヤの登場だったので、ほんとどうなるのかとそわそわしてたんですよね……。

ハッピー・オブ・ジ・エンド」発売日のX(ツイッター)のTLが見事に「ハッピー・オブ・ジ・エンド」の話題で埋まっていました。笑

腐界隈の関心はすべて浩然と千紘に向いているのでは…?と思うほどで、この記事もありがたいことに多くの方に訪問してくださっていて、お待たせしてしまって本当にすみませんでした。

2人の結末を見届けて思うことはたくさんあるんですけど、感情がぐちゃぐちゃで文章がまとまっていないと思うので事前に謝罪しておきます。笑

今回は真面目な感想(←いつもどうなんだw)をつらつら書いているので、戯言と思ってお付き合いいただけると幸いです。

パンジーの花言葉

X(ツイッター)のTLで浩然と千紘が育てているパンジーの花言葉について調べている方がいらっしゃいましたので私も調べました。

パンジーの花言葉

パンジーの花言葉は「わたしを思って」「もの思い。これはパンジーの模様がもの思いにふける人の横顔に似ていることにも由来します。

(引用:パンジーの色別の花言葉と作品6選

おげれつ先生は細かいところまで設定を決めるタイプの先生なので、あえてのパンジーをチョイスされたんでしょうね。

最後まで見届けるとパンジーの花言葉の持つ意味がすごい心にキます。パンジーは浩然や千紘そのものなのかな……。泣

愛を知る浩然

浩然は本当に悲劇の主人公ですね。浩然の人生を想うと涙がとまりません

上記感想で、浩然が無戸籍者の体で話していたんですが、もしかすると戸籍はあるかもしれません。学校も行ってなくて、未成年なのに違法に働いていた過去からそうかも……と思ったので。適当なことを言ってすみません。

無戸籍者を逮捕できるのか気になったので調べたら、内容にもよりますが、起訴して裁判にかけることもできるみたいです。有罪判決が確定すると戸籍に記録する必要があるので、この時に初めて戸籍が作られるようです。

話を戻して、いずれにせよ浩然もマヤと同じような不遇な環境で育った男の子です。マヤと唯一違う点は、愛する人が浩然にはいることですね。

マヤは完全に無敵の人なので自分も周りのこともどうでもいい……最悪、無差別殺人事件を起こしてもおかしくなかったと思います。

浩然は千紘という愛する人を得たことで、自分が幸せになることに恐怖を覚えはじめます。この幸せは長く続かないんじゃないかと、そして過去の過ちを後悔しはじめます。

マヤを消す決意をする一連の葛藤は理解できます。誰も浩然を責めることはできないです。

そして、もしも千紘と同じ高校の先輩・後輩だったら……あの夢は胸を抉ります。

最後の逃避行も、浩然がこの幸せを手放すために心の整理をするのに必要な時間で、千紘に夢を叶えろと言い残したところで号泣。もう無理……。

千紘の成長

千紘も親からゲイであることを理由に否定され、ずっといじけてましたが、浩然との出会いがいい方向に向かいました……。泣

浩然が出頭したことで、これまで現実から目を背けてきたばかりの千紘が、自分の夢と正面きってぶつかり、浩然の言う通り夢を叶えたのはすごいと思います!

堪え性のなかった千紘が、どんな仕事も引き受け、コツコツと積み重ねることができたのは紛れもなく浩然のおかげです…!泣

愛が成せるワザです!浩然のことを忘れるほうが無理!

ただ普通に暮らしたいだけ。2人にとって、これ以上ない幸せだと思います。

そして、この結末を迎えたことに感涙です…!

マヤの最後

先生のあとがきで「マヤも幸せにしてください」という要望があったようです。XのTLで犯罪者によくそんな感情を持てるな……という意見もちらほら見かけました。

浩然と千紘が主人公なのでそう思うのは当然だし、犯罪者に共感しろというのも難しいですよね。

先生は、マヤは共感性のあるキャラにしたくなかったので嫉妬心の感情しかわからないようにあえて描いたようです。見事、行動原理がわからない不気味なキャラになっています。

ただ、最後に母に宛てた遺書を残していたというのがすごくツラいな……と感じてしまいました。普通の人が得られる幸せが自分にはないといじけて、破滅的な行動をとりつづけた結果がマヤの最後なんだろうなと。

決してマヤを肯定するわけではありませんが、こういう人がいる前提で社会はどうするべきか?は考えた方がいいと思っています。

マヤは浩然をソウルメイトと言っていましたが、社会から取り残されている人という意味では浩然も千紘も同じ境遇の人間だと思います。

マヤは最終的に自死を選びましたが、最悪の場合、破滅行動が社会に向かうことが往々にしてあるのでマヤの存在はとても考えさせられるものがあります。

あと、このマヤのセリフは妙に納得してしまいました。

「男ってだけで人生ハンデだぜ。女と違ってちょっと頑丈なこと以外売りがねぇんだもん。」

ほんとはこんなこと言いたくはないんですけど、これはある意味事実なんだろうと思います。特に、信頼できる大人が周りにいない青少年たちにとっては

最悪、女子は売れるものがあるけど、男子はそうもいかない。女の子は身一つで上京してもなんとか生活できるけど、男の子が未成年の場合、稼げる手段は女の子よりは少ないと思います。そうなると、ワルの道に行く子は多いのではないでしょうか。

それこそ「割良く稼げるもんは賢いやつが独占してる」と思うので、マヤや浩然のような環境で育った子たちはどうしようもなかったんだろうな……と一定の理解はできます。

おげれつ先生の視点は、ハッと気づきを与えてくれる素晴らしいものがります。どんな人にもそれぞれの生きづらさがある……先生の深い洞察力はさすがです。

あと、マヤの素顔はほとんどマスクで見れなかったですけど、3巻は素顔が多かったですね。歯以外は意外とキレイな顔してたのでびっくりしました。

ちょっとチェンソーマンのデンジに雰囲気が似てるなと思いました。(←私の主観なので気を悪くした方ごめんね。ちなみにデンジ大好きです。)

この漫画が教えてくれたこと

浩然や千紘には愛する人がいてよかったと思います。ただ、社会にはマヤのような母の存在も知らず、誰からも愛されず、社会から切り離されたように感じる人は一定数いると思います。

SNS上では、なんでもかんでも自己責任というような論調を見かけますが、行き過ぎた自己責任は回りまわって自分たち社会に牙を向くということを知っておいたほうがいいのかなと常日頃感じています……。

みんな自分の生活でいっぱいいっぱいなのは承知なんですが、もう少し他人に優しい世の中になったらいいなと願っています。

絶望の中にいる人には必要な公的サービスを受けてもらい、困ってる人には手を差し伸べることが、自分たちの子や孫が安心・安全に暮らせる社会につながると思っています。

つらつらと偉そうなことを書きましたが、自戒の意味もあります。

決して無敵の人を擁護しているわけではないのであしからず。あと、どこの世界にも話が通じない人は一定数いるのでそんな人に時間は使わないようにしましょう。笑

つまり、ハッピー・オブ・ジ・エンド!

2人の結末をなんとか見届けられました。どうなるのか怖すぎてためらってたんですが、みなさんの感想を信じました。笑

やっぱり先生らしいハッピーエンドな結末だったので安堵しました。まさにハッピー・オブ・ジ・エンド

しんどい場面も多いですが、とても素晴らしい作品なのでぜひご覧ください。名作です!!

「ハッピーオブジエンド」カップリング・登場人物

BLコミック「ハッピー・オブ・ジ・エンド」(Renta!)

▼カップリング

浩然(別名:ケイト、風俗のスカウト) × 柏木千紘(23歳、無職)

(上記イラスト左:千紘、右:浩然)

浩然(ハオレン)【別名:ケイト】

風俗のスカウト。普段はケイトと名乗っている。本名は浩然はおれん

以前は、マヤが運営していた未成年のSMクラブで仕事をしていた。

母親は中国から来日し、立ちんぼをしていて、浩然は客との間に生まれた。

客は金さえ払えば何をしてもOKという感じで、人を人とも思わない劣悪な環境で働かされていた。最終的に浩然は警察に通報し、マヤは逮捕される。

柏木千紘(かしわぎ ちひろ)

23歳、無職。比較的裕福な家庭で育つも、ゲイであることを家族に受け入れてもらえず絶縁状態になる。

高校時代はゲイバレすることを恐れ、誰とも話さないようにしていたが、元カレの駿一だけは「バイバイ」と挨拶してくれ、好きになってしまう。

ずっと好きで、同窓会で出会って以降肉体関係が続いていたが、駿一が急に結婚してしまう。

以前はカメラマンのアシスタントをしていたが、「才能がない」と罵倒され辞めてしまう。

とにかく愛されたい末っ子タイプ。

▼登場人物

駿一(しゅんいち)

バイセクシャルの既婚者。

4年間、千紘と関係が続いていたが、急に女と結婚する。

加治(かじ)

浩然の仕事仲間。面倒見がいい。

マヤ

浩然が働いていた未成年SMクラブの元雇い主。

出所後も浩然にしつこくつきまとい、また一緒に仕事をしないかと誘う。

薬物中毒で歯がボロボロ。カエルのタトゥーあり。

▼ブックライブ公式サイト▼

まとめ

社会から見捨てられた孤独な二人が本当の愛を見つけるラブストーリー。

どこまでも痛みとリアルを追求する、おげれつたなか先生の名作です。浩然と千紘の最後をしかと見届けてください!

ハッピー・オブ・ジ・エンド」は電子で配信中です。クーポンを使ってお得に読んでくださいね。

最後に、BL漫画好きの方にオススメの記事を3つ厳選しました!

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