今回はアニメ版『バナナフィッシュ』についてレビューしたいと思います。
「BANANA FISH」は1985年に少女漫画として連載が開始され、2018年に現代版にリメイクされアニメが放送されました。
- 原作マンガの大ファン
- ブロマンス作品が好き
- 海外（アメリカ・NY）を舞台にしたストーリーに興味がある
- アメリカ・ギャングのハードボイルドな作品に興味がある
- 鬱展開でも大丈夫
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タップできる目次
『バナナフィッシュ』基本情報
原作：吉田秋生、少女マンガ「BANANA FISH」(小学館)、全20巻
放送年：2018年
エピソード：全24話
製作会社：MAPPA (呪術廻戦、チェンソーマン、ほか)
『バナナフィッシュ』おすすめ評価
| 評価基準 | 星ランク |
|---|---|
| BL初心者おすすめ度 | ★★★☆☆ |
| エロ度 | ★☆☆☆☆ |
| 切ない | ★★★★★ |
| 泣ける | ★★★★★ |
| 笑える | ★★☆☆☆ |
| ワイルド | ★★★★★ |
| 満足度 | ★★★★☆ |
『バナナフィッシュ』あらすじ
ニューヨーク。並外れて整った容姿と、卓越した戦闘力を持つ少年・アッシュ・リンクスは、17歳にしてストリート・ギャングをまとめ上げていた。
ある夜、アッシュは自身の手下によって銃撃された男からある住所とともに「バナナフィッシュ」という言葉を伝えられる。
それは廃人同然の兄・グリフィンがしばしば口にする言葉だった。
時を同じくして、カメラマンのアシスタントとしてやってきた日本人の少年・奥村英二と出会う。
TVアニメ「BANANA FISH」公式サイトより
『バナナフィッシュ』ジャンル
- ブロマンス
- ハードボイルド
- アクション
- サスペンス
- 切ない
- 鬱展開
『バナナフィッシュ』カップリング
アッシュ・リンクス × 奥村英二
アッシュ・リンクス：17歳、NYのストリートギャングのボス
奥村英二：大学生、カメラマンのアシスタント
ここから先はネタバレを含みます。ご注意ください。
アニメ『バナナフィッシュ』あらすじ・ネタバレ
おすすめポイントをピックアップして解説します。
原作とアニメでは時代設定が違う
最初にアニメと原作漫画では時代設定が違うので、アニメだと辻褄が合わないところが少し出てきます。
原作：80年代アメリカ、ベトナム戦争後の絶望と貧困の社会
アニメ：現代アメリカ、イラク戦争後のハイテク社会
スマホでググればいいのに…とかツッコミどころは多かったですけど、作品全体の魅力が損なわれるほどではないと感じました。
Banana Fish(バナナフィッシュ)とは？
アッシュは戦争で負傷した兄・グリフィンの医療費を稼ぐため、ゴルツィネのもとで裏社会のボスをしていました。
バナナフィッシュを巡って物語が動くのですが、ネタバラシをするとバナナフィッシュは自殺の衝動に駆られるドラッグです。
J・D・サリンジャーの小説に出てくる死を招く魚”バナナフィッシュ”からきているようです。
そんな中、兄を廃人にさせたバナナフィッシュは軍や政府関係者までが関与していると発覚。
その陰謀の中心人物がゴルツィネだったことを知り、ゴルツィネと戦うことを決意します。
アニメ見た人はわかると思いますが、光が射してきたかと思えば暗闇になり、また光が射してきたかと思ったら今度は地獄に突き落としてきます。
ハリウッドばりの超大作で読み応え抜群ですが、ラストはティッシュ一箱では足りないくらいの鬱展開なので要注意です。
尊すぎるアッシュと英二、人を愛するということ
やはりバナナフィッシュの一番の魅力は容姿端麗、頭脳明晰のアッシュのカリスマ性につきます。
17歳にしてストリートギャングのボスにまで上りつめた類稀なる胆力と才能。
そのアッシュが唯一心を許したのが日本から来た英二です。
基本人を信じないアッシュが、他人には絶対に触らせない銃を英二には許可したり、英二には弱音を吐いたり…。
孤高の存在のアッシュが英二には17歳らしい素顔を見せるのがなんとも切ないです。
対して英二は無償の愛でアッシュを包み込みます。
正直英二は足手纏いなのですが、アッシュは純粋無垢な英二を必死に守ろうとします。
英二には傷一つつけさせない、汚れた世界は俺だけが引き受けると言わんばかりです。
「オレは今幸福なんだ。この世に少なくともただ一人だけは、なんの見返りもなくオレを気にかけてくれる人間がいるんだ。」
涙腺崩壊。アッシュの過酷な人生が伝わるし、英二だけがアッシュにとって希望なのがわかる。
全く価値観も育った環境も違う二人が、様々な出来事を通してたくさんの出会いと別れを繰り返し、ラストに突き進んでいきます。
最後の手紙のシーンもまたまた涙腺崩壊。
憎んで覇者となるよりも、愛して滅びる道を選んだアッシュ。
リンクスは山猫という意味らしいですが、最後までアッシュ・リンクスは”山猫”を貫きました。
なんとなく結末は読めていたけど、最後のアッシュの穏やかな表情がなんともいえない。
本人にとってはやっと苦しみから解放されたんだろうけど、この後の英二の人生を想像すると正直ツラい…。
こんな残酷な世界でも最後は愛に生きたアッシュと、無償の愛で支え続けた英二。
二人の友情を超えた固い絆に涙が止まりません。
『バナナフィッシュ』感想
連載当時このハードな内容を少女漫画として連載していたのがすごいなと思ったのが正直な感想です。
私は動画配信サービスでたまたま見つけて、軽く見るつもりが世を徹して鑑賞してしまい、鑑賞後は１週間うつ状態になりました。
朝の通勤電車の中でも涙が止まらず、もう一度アッシュに会いたい思いは強いのですが、なかなか再鑑賞することができず。
もう大丈夫だろうと数ヶ月後に2回目の鑑賞に臨みましたが、やはり１週間ほど落ち込み、もう２度とみれる気がしません。
バナナフィッシュは名作ですが、安易におすすめできないほど鬱展開のオンパレードなので、メンタル耐性に自信がある人が観ることをおすすめします。
本当に素晴らしい作品なのは間違いないです！
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まとめ
アニメ『バナナフィッシュ』は動画配信サービスで鑑賞できます。
ぜひチェックしてくださいね〜！
バナナフィッシュ、まじで涙が止まらないのでお気をつけください！
最後に、BLが好きな方にオススメの記事を3つ厳選しました！
